9.11 3つの式典へ参加

 あの同時多発テロから今年で5年の歳月を迎える平成18年9月11日、ISF NYセンターでは当日行われた3つのセレモニーに参加した。

 ワールドトレードセンター跡地のすぐ隣にあるSt. Paul's Chapelで行なわれた式典「The Ringing of The Bell of Hope」に神道を代表して新渡戸涼恵オフィサーが出席。大規模なテロ事件が起こった朝8時35分(米時間)に合わせ様々な国の宗教者達が教会にある平和のベルを鳴らすことによって亡くなった方々への御冥福をお祈りした。各国から寄せられた応援メッセージの中には日本の小学校からも千羽鶴が届いていた。尚、この模様はABCテレビのニュース番組ブロードキャストで生中継で放映された。

 夕方5時からはユニオンスクエアにあるガンジー像の前で「Unity Walk Mission Statement -NYC」が行なわれ、新渡戸涼恵女史はその式典で自身のオリジナル曲「花の祈り~Prayer of the Flowers~」をオープニングソングとして歌った。5年前の9.11の映像を見た際に産まれたというその楽曲は聴衆の心を捉え、その後、感動の言葉が相次ぎ、「歌詞カードが欲しい。」「いつか我々の団体でも歌って欲しい。」という声が挙がった。奇しくも100年前の9月11日はマハトマ・ガンジーが南アフリカで非暴力の抵抗運動を組織した日でもあり最適な場所が選ばれたと思われる。

 その後、場所をPire40に移しNY本願寺主催の灯籠流しへ参加。ここでも多くの宗教者達と共に亡くなった方々の御冥福をお祈りした。新渡戸オフィサーは龍笛の奉納、昭和天皇御製の和歌を朗唱した。

 最後の式典が終わった時、ワールドトレードセンターからライトアップされた2本の光が雲を突抜け、天を照らしていたのが深く印象的だった。




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