WHO（世界保健機関）"Honouring the Global Health Workforce"

　2006年4月10日、10AM－1PM、国連本部で、WHO（世界保健機関）の活動のひとつである ”Honouring the Global Health Workforce”　が開催され、ISＦニューヨーク・センターからは、羽畑豊勝マネジャーが参加した。この催しは、世界のさまざまな医療従事者が過酷な状況下で人々の健康を守るために献身している功績をたたえると共に、その数や医療資源が慢性的かつ世界的に深刻な不足をきたしているために、本来ならば治療回復できるはずの患者が年間数百万人も死亡していることを認識し、解決策への手がかりを得ようという趣旨で開かれたもの。会議では、WHO（本部はスイスのジュネーブ）代表者や著名な医学者がパネリストとして、活動報告や問題提起を行い、それに基づいて、参加者との討論が活発に行われた。
　羽畑マネジャーの感想としては、この会議は、政治や宗教や文化や福祉面に関する国連諸機関の会議とは、色合いが違い、人々の生命を救うという直接的で明確な目的のもと、発表者と参加者との間に、主義主張、利害関係や個人の立場などを超えた無私の姿勢で一つに収束しているのが感じられ、新鮮な感銘を受けたとのこと。他方、問題が膨大すぎて解決策の見当もつかないようなテーマのようにもみえたが、まず一人でも多くの人がこうした世界の医療格差の実態を認識することから始まるのだという姿勢が印象的であったとのこと。