2007年10月1日、テキサス州ブライアン市で、東洋インキ・インターナショナル・コーポレーション(以下、東洋インキ)の地鎮祭が、ISF/NYセンターの太田垣亘世が斎主、林原礼奈が典儀をつとめ、執り行われた。ブライアン市は州都であるヒューストンの西北に位置し、東洋インキは市から土地を譲り受け、今般の地鎮祭ののち、工場建設に着工、来秋には大工場が完成する予定である。
地鎮祭には、東洋インキ日本及び米国各支社からの代表者、市長をはじめとするブライアン市の関係者、建設会社関係者など日米100名余りが参列され、紅白幕が張られた賑々しい雰囲気のなかで、式は厳かに斎行された。
参列者の殆どは、神道の祭儀を初めて経験するアメリカ人の方々であったが、玉串奉奠や地鎮の儀における作法も凛とした態度でおこない、土地の神様への敬意と新工場に対する期待が伝わった式であった。
この地鎮祭は、ISFにとっては、初めて東海岸を離れた遠方での祭儀となったが、テキサス州でも神道儀礼が執り行なわれた前例を知る人はなく、非常に珍しいと、地元のテレビや新聞が多数取材にきていた。
現地の参列者からは、とても美しい儀礼だった、日本人の自然の神様に対する敬意はすばらしい、など神道に対し積極的な印象を持っていただけたようだった。また日本人の参列の方々からは、巫女による奉納舞を観て改めて日本文化に対する誇りと愛着を感じたという意見をいただいた。
今回、ISFは新たな地を訪れ、始めての環境の中で、言語や日米の参列者の立場に配慮しつつ、テキサスの人々に新たな文化を届けたことになる。この地鎮祭は、日米双方にとって他文化に対する固定観念を変え、お互いの文化を理解しあうよい機会になったのではないだろうか。1年後に完成する東洋インキの新しい工場の発展及びブライアン市の活性化と同時に、この地に生まれた文化交流の息吹きが育つことを祈りたい。(報告=太田垣亘世オフィサー)
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(写真提供:東洋インキ・インターナショナル・コーポレーション)
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