2007年11月16日(木)、ニューヨーク州北部のサラトガスプリングスにて、ルイス・ホッチキス氏、小堀純子さんご夫妻の新居建築のための地鎮祭が執り行われた。サラトガスプリングスは、マンハッタン島から車で北へ約3時間半のところで、湧き水と、毎年7月末から9月初旬まで6週間のみ開催される競馬で有名な所である。その時期以外は閑静なヴィクトリア朝を思わせる町並みで、まるで昔にタイムスリップしたような所であった。いたる所に飾られた実物大の馬のオブジェと湧き水は、日本の神馬と温泉を思わせるところがあり、日本人には親しみやすい街という印象を受けた。
ホッチキス氏・小堀さんの新居予定地は、山と小さな湖に囲まれ、自然の神様の存在がそこここに感じられる超自然スペクタクルの中にある。日本在住経験のあるホッチキス氏と日本人の小堀さんは、アメリカに住みながらも、工事に入る前には自然の神様と氏神様にご奉告したいという信仰心をお持ちで、その行動力は敬すべきものであると感じた。
地鎮祭はあいにくの強風と雪模様の寒さのなか、10名が参列し静かに執り行われた。参列者の殆どが日本の祭儀は初めてというアメリカ人ばかりであったが、礼儀正しく静かに御祭りの作法をこなされていた。祭儀のあとには、日本にはこのような美しい儀礼があり素晴らしい、参列して気持ちがすっきりしたなどの感想を頂いた。神道がこの地でも受け入れられたようである。
ホッチキス氏・小堀さんの新居が無事完成し、ますます幸せなご家庭を築かれることをお祈りいたします。(報告=太田垣亘世オフィサー)
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