第12回

ラビ・マーシャル・メイヤー記念

ワーキング・リトリートに参加
 

  去る、11月12日と13日NY宗際センター主催の「第12回ラビ・マーシャル・メイヤー記念ワーキング・リトリート」がNY郊外のストーニー・ポイントで開かれ当会NYセンターも神道として参加した。このリトリートは、毎年年2回開催されており、NY・NJの宗教関係者が集い、様々なテーマを一泊二日で討議する事によって、この地域における宗教間の理解を促進し、様々な諸問題を解決に導いていこうとするものである。このユダヤ教聖職者のマーシャル・メイヤーという人物は既に故人であるが、NYのアッパーウエストサイドにあるシナゴーグの聖職者でアルゼンチン人であった人であり、宗際化活動をNYで積極的に行っていた人物であることからその名を冠した行事となっている。

  今回のテーマは「公立学校と病院における宗教諸問題」がテーマであり、三大宗教の代表はもとより、先住民宗教など、95名の参加があった。まず、病院における宗教のあり方では、実際に現場にいる病院関係者やチャプレンなどが現状を紹介し、例えば宗教上習慣での食事の問題や、ターミナルケアなどの事について様々な問題提起がなされた。学校のおける問題では、教師側の宗教習慣の認識不足が差別になりかねない事や、学校給食の問題も話された。このリトリートでは当会は茶道の分科会を受け持つ事となり、希望者が多い為、10名に限定し分科会を開催した。参加者は聖公会チャプレン、カトリック、プロテスタント、アフリカ宗教、ユダヤ教などであったが、一応に茶道の持つ精神的安らぎに感銘を覚えたとの感想が聞かれ、主催者からはこの分科会を定例の分科会にしたいとの希望が当会に寄せられた。
クリックすると大きい画像が見られます。