第1回日本語による神道文化入門講座
日本人の宗教観−文字化けした歴史を読み解く− |
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ISFセンターでは、以前から日本語での神道講座を開いて欲しいという要望を受けていたが、この度やっと実現の運びとなり、平成17年(2005年)9月12日、第1回「日本語による神道文化入門講座」を、ISFセンターで開講した。
講師には、金光教泉尾教会執行・ISF理事でもある三宅善信師をお招きした。三宅師は、日本初の宗教シンクタンクである「レルネット(www.relnet.co.jp)」を開設し、官公庁やマスコミ、学会などに情報提供をされておられる。講題は、「日本人の宗教観−文字化けした歴史を読み解く−」で、現地新聞等で広報した結果、10名の聴講があった。
三宅師は、日本を理解するにあたって、日本の家屋の扉は外側に向かって開く形が多く、西洋の扉は内側に向かって開く場合が多い。このことは玄関で靴を脱ぐ習慣があるかどうかに関わっており、今でも日本では靴を脱いだ後に話すことは内輪の話(料亭での政治家の会談等を例に)となり、靴を履いたままでの話はパブリックなものになる、という身近な例から紹介され、「くにのかたち」について日蓮上人が著した『立正安国論』を例にあげて、その著のなかで日蓮が、国という字を三種類の字で書いており、意識的に使い分けていることが読み取れる。その3つは、統治機構(State)、土地(Land)、民(Nation)であることを紹介。そして日本という国名には、統治機構や民族名などがない大変珍しいものであるという。そのことと他国を比較しないことには、日本というものを理解出来ないし、ひいては日本人の宗教観も理解出来ない。アメリカの場合は、儀礼はそのままであっても教義は変遷が見られる等のお話があり、大変興味深いものであった。
神道文化入門講座は月に一度の開催を予定しています。聴講をご希望の方はNYセンターまでお問い合わせ下さい。
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