12月度 英語による神道文化入門講座 「縁起の良い年の迎え方」 と 年越大祓式 講師:太田垣亘世 ISF NYセンター |
日本の年中行事やしきたりは、生活に変化や潤い、けじめをつけるための多くの知恵が詰まっている。「縁起をかつぐ」という概念も日本人の豊かな人生観の現れであり、人生や季節の節目節目には多くの縁起物によってそれらを祝う。 他宗教徒からみると、日本人の宗教心は曖昧だとよくいわれるが、今回の講座では異文化交流、他宗教徒の方からの意見を通して、日本人は宗教的だといえるのではないだろうかと認識した。新年の迎え方は、国や民族によって大きく異なるが、日本国民の3分の2は寺社参拝をする。もちろんこれは宗教的というよりも伝統的習俗かもしれないが、実際、ご祈願や多くの縁起物とによって、清々しい気持ちになり一年間の安泰を願う日本人が殆どである。講座の後の大祓式では御祓いをし、参列者とともに『大祓祝詞』を奏上したが、これで清々しい気持ちで新年を迎えることが出来ると多くの人が喜びを伝えてこられた。年間を通しての日本の宗教的儀礼は数多くまた盛大である。それらに敬意をもってきちんとこなしていく日本人は、無宗教というより、宗教的優等生ではないかと感じさせられた。 (報告=太田垣亘世オフィサー) |
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