第4回日本語による神道文化入門講座 

伊勢の神宮―式年遷宮について−






    平成18年(2006)1月13日(金)ISFオフィスに於いて「日本語による神道文化入門講座」が開かれた。講師はISF東京本部梅田節子事務局長をお迎えし、第4回目は「伊勢の神宮―式年遷宮についてー」という内容で18名の聴講があった。
    梅田節子事務局長は始めに、今上天皇御製のお歌「白石を踏み進みゆく我が前に 光に映えて新宮は立つ」をご紹介し、平成25年に行われる第62回式年遷宮が8年前(平成17年)から山口祭を皮切りにもう始まっていることを説明した。
    神社建築と御祭神の関係について、千木は内削か外削、鰹木は偶数か奇数かによって一般的には男の神様か女の神様か判るという説明に参加者は図面を見ながら熱心に聞き入っていた。
    式年遷宮について用いられる専門用語の説明を行った上でNHKが前回(平成5年)の御遷宮の時に編集したビデオを鑑賞し、その後クイズ形式で10項目のお題を挙げわかりやすく解説していた。例えば「新しいご正宮は見ることができるのでしょうか?」との問いに対し、「完成した正殿が建つ御敷地に白石を奉献する‘お白石持行事’の時にだけ一日神領民として御奉仕すれば、まだ御神威は遷宮されていないがお社だけは見ることが出来る。」等、ひとつひとつ丁寧にお答えしていた。
    引き続き参加者からの質疑応答に入り、質問は内宮の御神体について集中した。その中で梅田節子事務局長は「祀るときは居ますがごとく」という神明奉仕をする基本姿勢について説明していた。
    約1時間半に及ぶ講座は内容が濃く参加者の中からは「もっと知りたい」「日本に帰ったときは是非、お白石持行事に参加したい。」などという声が挙がっていた。

※ ニューヨークセンターでは、ご要望により、このような神道レクチャーや、様々な文化紹介祭典なども行なっています。神道文化入門講座は月に一度の開催を予定しています。ご希望の方はNYセンターまでお問い合わせ下さい。



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