神道大系寄贈

神道大系今年はオスロへ

　　　日本で最も権威ある神道文献史料である「神道大系」（120巻、総目録1巻、続11巻）を、海外の大学や研究機関に贈呈するのは、神道国際学会の大きな事業の一つであるが、5月20日の理事会において、平成11年度の寄贈先は、ノルウェー王国国立オスロ大学に決定した。

　　　英国ウェールズ大学で教鞭をとらていた神道国際学会理事のマーク・テーウェン氏が、このたびオスロ大学に移られたことから話が進んだもの。

　　　国立オスロ大学は、人工数440万人のノルウェー国内で最大の総合大学で、学生数はやく3万5千人。人文学科全体では約8千人の学生をかかえ、日本学科は約30年の歴史をもち、研究と授業を行っている。大学内の図書館には、日本・中国に関する図書が約5万冊あるとのことだが、「神道大系」は、神道あるいは日本研究に欠かせない史料であるとの認識にもかかわらず、備えられていなかった。

　　　ノルウェー国内の大学・研究機関の図書館ではネットワーク化が積極的に進めてられており、今回、神道国際学会から贈られる「神道大系」は、そのネットワークにのりオスロ大学、ノルウェー国内のみならず、広くスカンディナヴィア諸国内で活用されることになり、広範囲な研究活動に貢献することが期待される。