クイーンズライブラリーで神道レクチャー


 2007年10月13日(土)、ニューヨーク市クイーンズ区にある区立図書館クイーンズライブラリーにて、日本人の暮らしや文化紹介をする“Japanese Cultural Festival”が開催された。在NY日本総領事館による「日米関係」についてのレクチャーをはじめ、着物ショー、盆踊り、和太鼓などが紹介され、図書館は多くの人で賑わった。
 ISFも依頼をうけ、神道とは何かという根本的な概念を説明するワークショップを開催し、100人余りの聴講者が集まった。まず、DVD『日本は森の国』を使って日本の祭りを紹介し、太田垣オフィサーが、日本人の心にはいつの世も神が宿り、いつの時代でも八百万の神信仰がなされていると説明した。続いて、神社の日常的な風景、例えば鳥居、境内、人々が手水舎で手や口を清める風景などを写真で紹介し、聴講者にこれは何かをあててもらうクイズ形式にした。参加者はチャレンジ精神旺盛で、意欲的にクイズに答え、楽しい雰囲気でレクチャーを進めることができた。見事な知識を披露した方々には、だるまのお守りが贈呈され、そこから、お守りの意味や機能にも大変興味を示していた。
 後半の質疑応答の時間には、「日本人は神道と仏教を同時に崇拝している人も多いようだが、神主であるあなたはどうか」「北海道のアイヌの人々も神道を崇拝しているのか」「神道には死んだら地獄はあるのか」など、多文化が共生するニューヨークらしい、非常に多くの興味深い質問が投げかけられた。神道には自然との調和や、神々と人間との密接感などの温かさがある。それゆえ文化や人種を超えて、世界の人々に受け入れてもらいやすいものであることを、この日の交流を通して実感した。(報告=太田垣亘世オフィサー)


   ニューヨークセンターは、ご要望により、このような神道レクチャーや、様々な文化紹介祭典なども行なっています。お問い合わせください。