神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
新刊紹介

会誌「千五百秋(ちいほあき)」を創刊
東大神社・神道研究会


 東京大学の大学公認サークル「神社・神道研究会」(代表=江端希之さん)ではこのほど、会誌「千五百秋(ちいほあき)」を創刊した。
昨年発足した研究会が全国の大学でも稀有の神社系総合サークル≠ネらば、会誌「千五百秋」も研究会の有志会員が作る東京大学初の神道系雑誌≠ナある。 発刊について江端さんは、「東大における神道研究復活ののろし≠ニもなるべきもの」と巻末之辞で記し、神道研究室の廃止以来、61年ぶりに「神道」を冠して誕生した研究会の盛り上げとともに、「千五百秋」の充実にも意気込みを見せている。
 創刊第一号は、同研究会の全体紹介や、研究会の各部会の紹介、昨年5月の学園祭「五月祭」における設立記念講演会の報告のほか、会員による随想、調査報告、神道界の現況に対する主張など話題豊富。次号以降は研究論文的なものに加え、楽しい企画も盛り込んでいきたいとしている。


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大楠公の事蹟を讃仰
 DVDを記念制作
  殉節670年で湊川神社

 楠公さん≠ニして尊崇される神戸市の湊川神社は昨秋、DVD「日本人が景仰してやまない 楠木正成公―その事蹟と精神―」を作製、各方面に配布した。昨年は御祭神・大楠公の「御殉節六百七拾年」という節年だったことから、その偉大なる精神を広く伝えるため、教化活動への活用を目的に、記念事業の一環として制作したもの。
 一貫して変わらぬ誠忠を貫き殉じた大楠公の高潔な半生を、ドラマやエピソード、諸資料、語りなどでリアルに再現し、智・仁・勇の三徳を備えたその名声と、後世への影響を紹介している。
 全40分。企画・制作は同神社および同神社社殿修復奉賛会。監修は同神社の栃尾泰治郎宮司。なお、記念事業としては楠公武者行列の御神幸(5年ぶり)、社殿・神門の屋根葺替工事なども敢行され、竣功をみている。


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