神道国際学会会報:神道フォーラム掲載 |
読者からのお便り |
少年・柳田国男が遊んだ 鈴の森神社(兵庫・辻川) 柳田國男の生まれ故郷、兵庫県福崎町の通称辻川界隈≠歩いてきました。「私の家は日本一小さい家だ」という生家と記念館、入り込んでは蔵書を読み耽った近所の大庄屋「三木屋」、ほか薬師堂、高森稲荷、地蔵堂、市川の流れに突き出した駒ヶ岩など、ほとんど駆け足でしたが、『故郷70年』に出てくるところをめぐり、古い建物の残る落ち着いた町の様子を感じることができました。 もちろん、鈴の森神社にもお参りしました。「神隠しの話が生まれるのに都合よくできていた」(『故郷70年』)という鈴の森神社は丘陵の斜面にあり、柳田が「うぶすなの 森の山もも こま狗は なつかしきかな もの言わねども」と詠ったヤマモモの巨木など、うっそうとした森に囲まれて鎮まっていました。 それでも境内は広々として、沈鬱な感じはありませんでした。ご祭神はニニギノミコト、アメノコヤネノミコトなど。「鈴(すず)」とは聖地のことで、播磨の神々が集ったところだそうです。拝殿には常盤御前の都落の図の大絵馬や、柳田と一家の肖像画が掛かり、本殿正面の両脇には御神像なのか、結構古そうな御像が二体祀られていました。 柳田がのちに常民とは異なった山人論などを展開したときの原点が、ここで感じた神隠しの話にあるのかもしれないと感慨を覚えながら参道を降りました。 (千葉・TS) 出雲大社東京分祀訪問 (港区六本木) 多くの若者たちで賑わう六本木交差点の程近くにご鎮座するのが、出雲大社東京分祀です。 上野の森でマークエステル展 5月15日から19日まで、東京・上野の森美術館で、マークエステル・スキャルシャフィキ氏による美術展「日本神話
by Marcestel」が開催された。 神道フォーラムを送っていただき、ありがとうございます。会員でもないのに甲南大学でのセミナーに参加したというだけで、セミナーの報告を掲載したフォーラムを送ってくださる御会の律儀さに感心しました。(HM) |
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