神道国際学会会報:神道フォーラム掲載
インターナショナル・シントウ・ファウンデーション
ニューヨーク便り

初おめみえ中西オフィサー
12月度の入門講座

   昨年11月末にISFニューヨーク(NY)センターに着任した中西オフィサーは、さっそく、12月19日には「神社の暮らし―ご挨拶をかねて―」という神道入門講座を行った。
   当日はあいにくの天気で参加者の出足は鈍かったものの、日本人2名を含む5名の参加者の方からは、神道神学に関する専門的な質問も相次ぎ、窓枠の雪を溶かすような賑やかな雰囲気であった。


大祓・初詣に大勢の参拝者
NYの神社として定着


   12月31日の大晦日、クリスマス装飾の残るなか、センターでは午後6時から30名以上の参加者を得て、講師の中西オフィサーによる大祓についてのレクチャーがおこなわれた。中西オフィサーは、神道における罪と穢れの概念について説明し、半年毎に知らず知らずの内についた罪穢れを祓い落とす大祓神事の重要性を説き、その後、参拝者一同で大祓詞を朗読練習の後、オフィサーを斉主として晦日の大祓神事がおこなわれた。
  神事に先立って参拝者が体を撫で息を吹きかけた人形は、中西オフィサーが日本に持ち帰ってお焚き上げする。
   冬の名物となっているタイムズスクエアのカウントダウンと共に新年を迎えたNY。センターには三が日で200名近い参拝者が初詣に訪れた。
   新年の参拝者は毎年増加傾向で、ISFセンターは、口コミやブログを通じて在留邦人や現地のアメリカ人の間で「ニューヨークの神社」として根付きつつあるようだ。思いがけず初詣を果たせたと喜ぶ参拝者は御神籤をひいたり、神道について熱心にオフィサーに質問をするなどして、思い思いに新年の一時を過ごしていた。


和食屋「百百川」にて
清祓式

   12月11日、午前10時から、和食屋「百百川」の 清祓式を斎行した。
 本祭典は中西オフィサーの赴任後、初めての奉仕となった。かつて銀座で和食店を経営されていた祈願主が、ニューヨークでもしゃぶしゃぶを中心にした和食店を開くとの事で依頼があったもの。当日はあいにくの雨であったが、ロウアーマンハッタンの店舗に赴き、無事清祓式を執り行った中西オフィサーは「私の初奉仕でもあり、まさに『雨降って地固まる』で、このお店がニューヨークで根付いていく事を祈りたい」と語った。


国連ファミリーの一員としてのISF

   また昨年末には国連本部に隣接するユニセフのラボウシーホールで、WCRP(世界宗教者平和会議)主催の「国連と世界宗教間の協力推進」をテーマにしたシンポジウムが開かれ、ISFからは中西、林原両名が出席した。フォーラムでは韓国仏教、ウガンダ聖公会、北米イスラム教会の代表者が、それぞれの活動・信仰の概略を話した後、各宗教が協力していくための方法を提言した。またユニセフの実務担当者は、援助活動における現地宗教団体の協力ぶりを紹介した。
   広報局NGO主催の会合も毎週開かれており、国連総会議長を招いて各NGO団体が質問できる会合や、人種問題や貧困等、国際社会が抱えている問題の現状に直視する会合など本年より新しく始まった会合も多い。国連NGOであるISFは、今後も国連ファミリーの一員として積極的に参画していく。


※写真、今後の予定などは ISFホームページに掲載。


Copyright(C) 2008 ISF all rights reserved
当ウェブサイト内の文章および画像の無断使用・転載を禁止します。