神道国際学会会報:神道フォーラム掲載

新刊紹介
 

『住吉大社事典』
真弓常忠 編


   同社の機関誌「すみのえ」に掲載された膨大な論文から選出したものに、同社に関わる近年の論考を加え、「祭儀」「創祀」「鎮座」「神領」「崇敬」「神事」「役職」「神宝」「文学」「地誌」のテーマ分類ごとに収める。
   冒頭の「祭儀」は写真で、ほか18本の論文を収載している。いずれも住吉大社を語るうえで基本となる貴重な論文・写真である。
   御鎮座1800年および第49回式年遷宮(平成23年)の奉賛事業の一環として刊行された。

▽真弓常忠 編
▽函入・ハードカバー、322頁、15000円
▽国書刊行会=電話03(5970)7421

『いのち燃ゆ―乃木大将の生涯』
乃木神社・中央乃木會


 「西洋のリンカーン、東洋の乃木」と言われるそうだ。我々にそれだけ多くの人生教訓を、はからずも残してくれたということだろうか。
 平成24年9月13日、乃木神社では「御祭神100年祭」を迎える。この読本は、その記念事業として、とくに青少年たちに読んでもらいたいとの意から作られたもの。「80年祭」の折に中央乃木會会員のために作成された「乃木将軍絵物語」を新装した。
    青少年のために、ということもあり、漢字にはすべてルビを付し、多くの絵を添えている。各章ごと「乃木将軍の足跡」を載せてあり、ゆかりの地を訪ねるのに便利だ。
    同大将の生涯を知ることで、現代社会がとかく見失いがちな規律や礼節の大切さに、あらためて思いを至らせる本である。本文を監修した小堀桂一郎氏が「あとがき」を寄せている。

▽乃木神社・中央乃木會 監修
▽B5判、126頁、1575円
▽近代出版社=03(3952)5216


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