神道国際学会会報:神道フォーラム掲載 |
中西旭・神道国際学会前会長 みたま送り祭と偲ぶ会 |
多くの参列者がしめやかに別れを惜しむ 数え百歳にて1月22日に帰幽した神道国際学会の前会長で中央大学名誉教授の中西旭氏を偲ぶ「みたま送り祭と偲ぶ会」が3月24日夕、東京・王子の北とぴあ「さくらホール」で執り行なわれた。 同氏生前の多方面での活躍を示すがごとく各界から多くの参列者が詰めかけ、神道家として会計学者として全霊を注ぎ、現世百年を全うした大人の在りし日の姿を偲んだ。同氏遺影と生前のビデオが映され、縄文の土笛、舞鈴、尺八などが奉奏されるなか、参列者が次々と祭壇に献花した。 みたま送り祭では、斉主による祭詞奏上ののち玉串が捧げられ、参列者全員が「大祓詞」を唱和した。また、中西氏が生涯会長を務めた禊の会「稜威会」で行なわれる川面流の幣さばき行法が奉仕されたほか、中西氏と肝胆相照らしたマハリシ師(インド)の教えを実践するマハリシ総合研究所系学園の稚児による祝詞や古事記の奉唱もあった。 引き続き開かれた偲ぶ会では、ピアノ追悼演奏のあと政財文化各界から挨拶があり、うち今会の発起人代表でもある日本創造経営グループ代表の磯部巌氏は、「清々しき祭に、改めて先生が深く広く未来を開く根源にいるという感を強くしている。神ながらの道の生活が会計学研究とともにあったことを実感する。今後も私たちの歩みを守りお導きいただくことを心からお願いしたい」と語った。このほか教育創造研究所メンバーが禊の天ノ鳥船を奉納したほか、中西氏夫人の天珠氏による謹製で配られた岩笛を参列者全員が奉奏してみたまを送った。 最後に遺族を代表して天珠夫人が謝辞を行なった。 |
Copyright(C) 2005 ISF all rights reserved 当ウェブサイト内の文章および画像の無断使用・転載を禁止します。 |